3月3日ひな祭りの日に、京都の学芸出版社ホールにて、国産材のセミナーをいたしました。
主催は京都北山丸太生産協同組合とNPO法人森林復興支援。参加してくださったのは、京都市の森林関連の方、建築関連の方、大手生花企業の社員の方、一般の方など30名以上の木に興味のある方が集まってくださいました。
私がインテリアコーディネーターの仕事を通して、個人として感じたことを私の言葉で表現することで、職業や年齢の枠を超えて伝わればと思っています。
私が今回特に注目しているのは、京都北山丸太の垂木です。直径10センチにも満たない細い垂木は、現代のインテリアにとても合います。
昨年末に、一般のマンションの和室をたった1日の施工で垂木を飾り柱にし、生き生きとスタイルアップしました。
自然の中で育った素材は、一つとして同じものがありません。それが、プリントした木目だけのマンションのインテリアを生き生きとさせることができるのです。
ほんの小さなリフォームでスタイルアップして暮らしを楽しむことができるということに、参加してくださった皆様が大変感激してくださいました。
国産材というと銘木の世界と思われがちですが、私の場合は普段の暮らしの中に溶け込ませて、心地よく暮らしていただきたいというスタンスです。そこに、新しさを感じていただけるようです。
また、世界最大級の家具の展示会であるミラノサローネでの、木のトレンドレポートや、ロンドンで注目を集めているトレンドホテルではいかに木を有効に使われているか、写真をたくさんお見せしながらお話しいたしました。
実は私の息子が大阪から駆けつけて一番後ろで聴いてくれました。
「とても響いたよ。これからのインテリアに必要な内容だった。」と言ってくれたのが、とても嬉しい。
第2部はNPO法人森林復興の谷知さんのお話でした。
国産材の流通についての新しい提案が、参加者の興味を集めていました。国産材の業界を熟知している谷知さんならではの、新鮮な考え方が国産材の未来を感じさせます。
昨年11月に青森、1月に木場にて、そして今回で3回のセミナーが終了いたしましたが、来てくださった方々の嬉しい後押しで、続投の可能性が高くなってきました。
次回の場所や日程はまだ決まっていませんが、むしろあまり木というものに関心のないインテリアコーディネーターの方や一般の方にこそ、興味を持っていただける内容だと思っています。