友人の誘いでハワイに行ってきました。子育てをすっかり終えたママ友との年に1回の旅は、ちょっと贅沢な気分を味わいたいので、彼女のコーディネートで素敵なホテルに滞在します。
今回は2016年にできたリッツカールトンレジデンスワイキキビーチ。
このホテルはワイキキビーチ沿いにあるホテル群から少し離れている場所に建っていて、オーナーのいるレジデンスなので、普通のホテルよりは少し落ち着いた印象のインテリアです。
今回泊まったのは25階の2ベットルームLDKのお部屋です。
各ベットルームにはそれぞれバスルームが付いているので、何人かで泊まるには便利ですし、キッチンでも簡単なお料理もできますから、長期滞在や小さいお子さんのいるご家族の宿泊にも適しています。1日の半分はここでビールやワインを飲みながら、友人とひたすらおしゃべりしていました。
バスルームとベットルームの間の仕切りはクリアガラスなので、バスルームからのテラスの景色が良く見え、自然光の中でお化粧することもできます。このような作りは今でこそ世界中のホテルに見られますが、私が最初に見たのは30年ほど前に泊まった、できたてほやほやのハレクラニ。当時は本当にびっくりしたものです。
バスパウダールームは豊かな生活空間を作る上でとても大切です。住まうためのマンションのリノベでも、このようにして欲しいというお客様のご要望が増えています。
上質なホテルには、インテリアのアイディアがたくさん詰まっています。
百貨店でインテリアの仕事を始めたばかりの頃、お客様から「パークハイアット東京のような部屋にして欲しい。」と言われ、それではと意気込んで一人泊まりに行ったことがありました。ホテルは泊まることでしかわからない要素がたくさんあります。例えばベットの寝心地やシャワーの勢い、朝カーテンを開けた時の気分など、実際に体験して初めて感じることを大切に、インテリアに落とし込みたいと考えています。
全体のカラーは優しい海や砂の色でまとめてあるので、とても落ち着けます。長く滞在することを考えられているのだと思います。
節入りの味わいのあるフローリングは、世界中のトレンドなのですね。サイドテーブルはオークの木目に白い塗料を入れたうづくり風。キッチン扉や室内ドアの面材は突き板です。天然木が使われた空間は落ち着きと上質感が漂います。日本の場合、高価なマンションでも、なんだかインテリアの上質感が足りないなと思う時は、たいていシート貼りの床やドアであることが多いですね。これはとても残念です。
プールはワイキキで最も高いという8階にあり、海や町並みが見渡せます。テレビ付きのプライベートガバナを備えていて、一日中いても飽きないほどですが、なぜかプールサイドはそんなに混んでいることはなく、ゆったりとくつろげます。
青い空と海を眺めながらプールサイドで本を読み、うたた寝をしているだけで、すべてをリセットでき、帰国したらまた頑張ろうという気分になります。
バルコニーから見える夕日は、何ものにも代えがたいほど美しく感動的です。この瞬間を味わうために、また頑張ります。