「良質な素材を選ぶ」RIDEAUX流リノベーション

私どものアトリエで大切にしていることの一つに、できる限り良質な素材を使いたいということがあります。
特に住まいは一番長い時間滞在する場所。良質なインテリア素材の中にいると、時間が経つのを忘れてしまうくらい心地よく感じます。良質な素材とは、住む人と一緒に成長していくもの。そんな住まいの中で重ねる思い出は、人生をより豊かにしてくれるのではないでしょうか。

幾つかの事例をご紹介いたします。

床に北海道のミズナラ、壁や天井に国産の漆喰を使ったリノベーションです。床暖房は入れていませんが、冬は足にも暖かく、夏は湿気も吸ってくれるので、日本の住まいに合っています。特にミズナラは、ナラの中でも貴重な樹種、もう大きなミズナラは随分少なくなっていると言われていますので、大切に長く使っていただけると思います。

北海道のミズナラの無垢フローリング。

国産の漆喰を塗った壁と天井。一度漆喰の家に住んだ方は、次のリノベの時もまた漆喰を選びます。

また、伝統を取り入れたインテリアコーディネートの際には、ファブリックや小物を探しに京都まで出かけて行くこともあります。長い伝統に培われた技術に現代のデザインを取り入れたものたちには、ただただ感動を覚えます。

西陣細尾の生地を使ったクッション。金はくを和紙に施したものを、細く裁断して金糸とともに織ってあるので、深い輝きが特徴的です。

伝統的な西陣織の中でも、モダンなデザインの生地は現代の暮らしに合います。 建築設計:カクオアーキテクト 協力:aria&aura

細尾のショールーム。何度か通い張地やクッションを選ぶことも。

宇治の窯元まで行って選んだ朝日焼のモダンな陶器。

そして木材については、時には森林や工場まで直接行って勉強したり選んだりということもあります。
北海道や三重県、京都や青森といろんな森林や工場に行きます。

これは北海道で選んだオーク材の丸太。家具や壁材として使う予定です。

三重県の尾鷲ヒノキの速水林業さんに森のことを教わりに行きました。

素材の生まれた場所まで確かめに行くことで、素材に命があることを実感でき、お客様の暮らしのために心を込めて大切に使いたいと思うようになりました。
また、商業施設のデザインでおいても、住まいの考え方を取り入れて、ゲストにゆったりとくつろいでいただけるよう工夫しています。

京都北山杉の森。昔話に出てくるような杉の森に魅せられました。

京都北山丸太生産協同組合で実際の丸太を選びました。

こちらの和食の店舗に丸太を取り入れました。

マンションのリノベーション。床の間を作って和室をグレードアップ。

このマンションの和室は、細い丸太(垂木)を入れることで、マンション特有の梁も隠せ、気楽に茶室としても楽しめる空間ができました。直径10㎝にも満たない細い垂木なので、リビングとのつながるモダンな雰囲気も残っています。

こんなふうに本物の素材を工夫して取り入れることで、もっと長く居たいと思える空間を、お客様の「今」の暮らしに合わせて丁寧におつくりしていきます。
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