日本の7割を占める森林。実はこの森の木たちは一般の家庭のインテリアにあまり使われていません。ゆっくり育った木をインテリアに使うことは、飽きのこない心地よい暮らしを生みます。 みなさんに国産材の心地よさを味わっていただきたくて、私は国産材を使ったリノベーションも手がけています。今回は木材業界の方々に向けて、インテリアと国産材について、また海外での木の使い方事例などのお話をさせていただきます。木を扱う方々とのパネルディスカッションもあります。木材業界の方々、建築インテリアに携わる方々、一般の方々もどうぞ聴きにいらしてください。昨年11月の青森に続き、2回目となります。1回目のもようはこちらのコラムをご覧ください。http://www.rideaux.co.jp/letters/69
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リドからのお便り
昨年、お住まいのインテリアコーディネートさせていただいたM様から、とても嬉しいメールが届きました。 「伊藤さんにアレンジいただいたこの家は、大変住みごごちがよく休日は外出する機会が減りました。というのもこの家で生活することは、日々の現実から開放されたホテル滞在というか、非現実的かつ幻想的な空間に身を置いているのと同じと考えます。プライベートの時間に集中できます。」 このように感じていただけたことが大変嬉しかったので、書き留めておきたいと思いました。 M様ご夫妻は、社会的に責任のあるお仕事についていらっしゃる大変お忙しいご夫婦です。戸建住宅を購入なさった際に、コーディネートを依頼されました。休日も家でお仕事をされることが多いので、くつろぎと集中の場をバランス良くコーディネートすることが必要と感じました。 旅行先のパリの思い出が心に残っているということでしたので、インテリアイメージは『Modern Paris style』(モダンパリスタイル)としました。パリのエレガントな柔らかさとスタイリッシュさを程よく調和させた空気の中で、『豊かな時間を送る』ことをコンセプトとしました。 中でもリビングはくつろぎの場。くつろぐ上で最も大切なアイテムはソファです。ショールームにご一緒して座り心地を実感していただきました。全体を落ち着いたべーシックカラーでまとめ、クッションなどで季節ごとにアクセントカラーを変えて楽しんでいただけるようにしました。
続きを読むRIDEAUXでは、プランの段階でよりイメージしていただきやすくするために、CGで完成予想パースをお作りしています。 その一例をご覧いただきます。(こちらは施工事例に竣工画像を載せています。あわせてご覧ください。) 【A様の場合】 敷地を購入なさり、設計も契約してすでに着工していたA様邸。 具体的なインテリアを検討する段階に既に入っていたところで知り合いを通してご依頼を頂きました。各室ごとにインテリアイメージを変えて、楽しい家にしたいというご希望でしたので、メーカーの枠を超えてプランして欲しいということでした。 まずお客様のお話を伺って思ったのは、ほとんどの方がそうであるように、図面を見てはいても、実際の空間をうまくイメージできていらっしゃならないということです。 そこで、設計図面をもとに、私どもで家具照明などをコーディネートしたCGパースを作成し、お見せしました。
続きを読む今年も窓の外は北風が吹くようになりました。 この時期になると、インテリアの中で一番気になるのが窓周りのカーテンです。 窓周りのカーテンなどをコーディネートすることを、ウインドウトリートメントと言います。 カーテンを取り替えて新しい気持ちで新年を迎えたいと思う方は多いようです。 確かにウインドウトリートメントだけで、空間が驚くほど新鮮で豊かになります。 今日はその実例をご紹介いたします。 最初はとてもドラマティックな実例です。
続きを読む「日本の木のインテリアセミナー」 心地よい日本の木のフローリングなどを提案しているうちに、 NPO法人森林復興支援の谷知さんの企画で、 青森の森に携わる方々にお話しさせていただく素敵な機会をいただきました。 三八地域県産材で家を建てる会、三八地方森林組合、八戸市森林組合などの方々に、 施工事例やヨーロッパの木のインテリアなどをご紹介いたしました。 場所は三八森林組合の会議室。 マンションの日本の木を使ったリノベーションや、岩手の栗のフローリングを 敷いたリビングルームなどをご紹介しました。 まずは各地の日本の木をたくさん使ったマンションリノベーションです。 ・京都北山丸太(ガラスパーテーション) ・北海道ミズナラ(床) ・北海道セン(オリジナルドア) ・尾鷲ヒノキ(カウンター) ・吉野ヒノキ(ドア枠・巾木・テラス床) などをそれぞれ適所に使いました。 壁は日本産の漆喰、照明はイタリアのFLOS、家具はイクスシー、 アートやグリーンなどふんだんにコーディネートして、健やかで心地よいお部屋になりました。
続きを読む「日本の木を使ったインテリア」 心地よい住まいには、心地よい素材が大切。 せっかく森林の多い日本に住んでいるのですから、 日本の木をインテリアに取り入れていきたいという思いから、 国産材を使ったリノベーションを手がけていました。 それが青森県の森林に関わっている方々に届き、 今回インテリアについてお話しする機会をいただきました。 三八地方森林組合、八戸市森林組合、上北森林組合、三八地域県産材で 家を建てる会などの皆様、30名ほどの方がお集まりくださいました。 (八戸市、三戸郡、十和田市などの地域の方です。) 1日目は見学会です。 色づいている木は広葉樹、青々としているのは針葉樹。 この地域はこれらが程よく混じっている森です。 いろいろな樹種が混じっている森に育つ木は、丈夫だと聞いたことがあります。 なんて清い空でしょう。緯度が高くなると空の青さが増し、低く感じます。 この風景を次世代に残すためにも、国産材を建材として有意義に使いたいと思います。
続きを読むラグジュアリーな住空間で有名な雑誌『モダンリビング』のスタイリングデザイン賞に昨年に引き続きノミネートされました。 インテリアコーディネーターを対象に2016年からスタートしたこの賞は、ノミネート作品がモダンリビングのサイトにアップされ、一番住んでみたいと思える家を一般投票していただき、12月6日のモダンリビングのパーティで受賞者が発表されます。 私の作品は『時を重ねたマンションのインテリア』です。 築40年のマンションのインテリアコーディネートです。 近い将来の建替えを考慮して、簡易なリフォームと家具カーテン、アートなどのコーディネートで、世界で一つだけのオリジナルで豊かな空間に仕上げました。
続きを読むロンドンのインテリア研修で泊まったホテルは3箇所。 その中で最も今のロンドンらしいと思ったホテルは、『ヘイマーケットホテル(Haymarket Hotel)』。 このホテルは、ファーストデールグループの一つ。 デザインはキット・ケンプ(Kit Kemp)というロンドンを代表するデザイナーですが、 彼女のご主人はファーストデールグループのオーナー。 つまり、彼女の本当にやりたいインテリアを心ゆくままにデザインしたというところでしょうか。 私たちインテリアデザイナーはクライアントのご要望によって、 しばしばデザインを変更せざるをえないことがあります。 全体の調和を考えた時、とても惜しいなと思うこともあります。 でも、このホテルグループはのびのびとデザイナーがデザインしたワクワク感が漂っているのがとても魅力だと思います。 下は私の泊まったお部屋。最上階でとても贅沢でした。
続きを読む最近、朝起きてすぐ近所にお散歩に行きます。成城はちょっと歩くと林や川など自然があって、とても気持ちいいんです。こうして朝の良い空気を吸い込み、川のせせらぎを聞くと、今日1日楽しい気分で仕事できます。 あ、今日はしらさぎも来ています。 しらさぎって青い空や緑の木々によく映えて、とても美しく優雅に見えます。優雅に立ってどんなことを考えているんでしょうね。
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